ベトナムで戦死した父の遺骨を子が故郷へ

当時5才だったブライアン・ナイトさんはベトナムの戦地へ向かう父の見送りのためダラス空港へ行きました。

52年後の8月8日木曜日、航空会社のパイロットになったブライアンは父の遺骨と共に同じダラス空港に到着したと報道がありました。

ブライアンさんの父、ロイ・ナイト空軍少佐は52年前の1967年5月19日にラオスのホーチミン・ルートを遮断するためにラオス上空に飛行していましが対空射撃によって撃墜されました。救援部隊が救出を試みますがベトナム軍の攻勢が激しく墜落現場に近づくことができずにいたとのことです。

少佐の名前は1974年になってようやくMIA(戦争行方不明者)名簿に記載されました。その時ブライアンさんは12才。

ベトナム戦争が終結して20年後の1991年、1992年にアメリカ-ラオスの協同調査隊が捜索活動をし、墜落したと思われる周辺を発掘調査を始めました。この調査は1994年まで5度に渡り行われました。

ようやく2019年に調査隊は人骨らしきものを発見、ナイト少佐のものと判明しました。

そして8月8日(木)、機長のブライアンさんの機に遺骨が運びこまれ、故郷父を見送った同じ空港に帰郷したのです。

空港には家族、空港関係者、軍関係者は集まり、ナイト少佐の帰郷を厳かに迎えました。